今日から個展がはじまりました。
こうやって今年も大阪で個展開催ができたこと、大変嬉しく思っております。
さて、今回の個展タイトルの「eternity」とは…
直訳すると「来世」という意味です。
メインにしている作品のこちら
こちらの作品タイトルが「来世協議会。」としております。
真ん中には胎児がおり、この子の来世を神様達で決めているという内容です。
上は天国、下は地獄など、中には様々な神様や動物、モノが隠れております。
皆さまは来世というものを信じておりますでしょうか?
私自身、前世の記憶もなければ、来世があるとも思ってはおりません。
(自分は自分の人生を何度も繰り返していると思うことにはしてます。)
そんな信仰の無い私ですが、前世や来世があるという説に関して言えば、とても興味深いと思っております。
誰が、どうやって、なぜ、来世が決まるのか。
それは誰にもわかりません。
だけれど、来世や前世という考え方に夢を感じます。
前世は○○だった、や、来世は何だろう…そんなことで一喜一憂できるのは人間だけでしょう。
でもその前世来世を決めているのは人間では無く、様々な神様で、その神様達があーでもないこーでもないと協議しているところを想像すると、この作品を作りたくなったのです。
(神様という定義から外れているモノも多いですが…)
ちょうどこの作品に取り掛かる前、少し自問自答のしすぎで気持ちが落ちていました。
社会人であるのに、社会になにも貢献ができていない。
そんな後ろ向きな気持ちを無理やり前向きにするために大作に取り掛かったのです。
毎日写経をするかのように机に向かい紙を切る。
どんな行いも神様は見ているのだと。
ひとり机に向かっているところも例外では無いでしょう。
たしかに制作中はとても苦しかったですが、終わった時の達成感は自分の成長をも感じさせられた気がしました。
神様は見ている。
そう思い、日々の行いを正すという決意を込めて作った作品でもあります。
実はこの作品、昨年東京での展示会で発表したところ、ご購入を決めて頂きました。
まさに、辛くも頑張って作った努力が実った瞬間でもありましたので、本当に嬉しくて、気持ちが一周して呆然としてしまいました。
ただ、大阪の方には見てもらえていないということもあり、購入者さまからの承諾も得て今回、この個展で発表できたという運びでございます。
ですので、この作品を展示会で発表するのは今回が最後です。
たくさんの方に見てもらいたいです。
個展はまだ始まったばかりです。
残り10日。
皆さまのご来訪を心よりお待ちしております。
▼下村優介切り絵展-eternity-
LINLOW
大阪市北区西天満1-2-24 2階
北浜駅26番出口より徒歩5分(橋を渡ってすぐです。)
2018.3.1(木)-3.11(日)
13:00-19:00(会期中無休)
作家全日在廊予定
よろしくお願いいたします。
あれこれ書きましたが私は基本的に神様は信じておりますが、無宗教です。
今日も自分の中の神様に祈りながら眠ります。たくさん人がきますよーに。
おやすみなさいませ。